自ら学びを深め、たくましく生きる力を育む学校を目指して
                       校長 桑原 智子
  
 本校着任3年目となりました 校長 桑原 智子と申します。私は、平成8年から9年間本校に教諭として、平成20年から4年間坂戸ろう学園に教頭として勤務しておりました。聴覚障害教育の専門性とこれまでに経験してきた知的障害や肢体不自由教育、高校内分校(軽度知的障害)の良さを取り入れながら、学校運営をしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 今年度、本校は創立97周年を迎えます。良き伝統を引き継ぎ、そして新たな風を取り入れ、一人一人のニーズに十分対応できる学校を目指してまいります。そして、学校教育目標は、「自分の良さを伸ばし、一人一人が輝く」です。幼児児童生徒が好きなことを見つけ、周囲の大人がその良さをほめながら伸ばし導き、一人一人が自分の居場所を見つけ自分らしく笑顔で過ごし、持っている力を思い切り発揮してほしいという願いを込めています。誰もが覚えられ、みんなの心が一つになることを心から願っています。
 本年度の幼児児童生徒数は、幼稚部34名、小学部55名、中学部39名、高等部本科43名、専攻科4名、計175名 48学級となります。全国的な状況からすれば、幼児児童生徒数には恵まれた学校です。175名に対し教員定数は104名、教職員数は、管理職・保健・寄宿舎・給食・事務室・業務を含めると150名となります。
 そのため、
本校は大変活気のある学校です。朝から昇降口周辺での元気な挨拶、校庭では部活動の朝練習の姿を見ることができます。毎日輝く笑顔で学校に通ってほしい、気持ちを共有できる友達と共に、充実した学校生活を送ってほしいと強く思っています。
 埼玉県には、大宮ろう学園と坂戸ろう学園の2校の聴覚障害特別支援学校がありますが、本校の通学区域は、荒川の東側となり、27市3町と広範囲になります。そのため通学困難等の児童生徒のために寄宿舎を設置しており、42名の児童生徒が利用しています。寄宿舎は縦割りの年齢の児童生徒の関りが多くなりますので、手話で語り合い、仲間と共に過ごす生活を満喫しています。 

 さて、本年度(令和2年)には、全日本聾教育研究大会埼玉大会が開催予定となっています。研究テーマ「自ら学びを深め、たくましく生きる力を育むろう教育」に基づき、坂戸ろう学園と協力しながら進めております。聴覚障害教育の発展のため、教職員の心を一つに、前進あるのみです。新型コロナウィルス感染拡大状況により埼玉県への参集は困難になりましたので、Zoomを活用したオンライン大会へと方向転換を行いました。研究のまとめや研究収録等の作成は計画通り進めており、聴覚障害教育の専門性の継承と発展のために尽力したいと思っています。
 結びに、0歳から20歳まで通う総合学園として、地域の難聴児童生徒に対して相談支援センターの役割を充実させ、本校は大きく発展していくことを目指しています。保護者・地域の皆様との関係を深めながら、信頼を得られるよう尽力してまいりますので、よろしくお願いいたします。