たくましく生きる力を育む

 

 新年度が始まって一か月が経ちました。今年は特に気候の寒暖差が激しく、また5月に入ると気温の上昇も見込まれるとのことで体調管理に注意が必要ですね。そのような中でしたが、4月には早速、小学部低学年の子供たちと高等部Bコースの生徒たちがそれぞれで市民の森へでかけました。楽しい時間を過ごすことができたようで、皆さんいい顔をして学校に帰ってきました。新しい仲間と先生といいスタートが切れたようです。

さて、先月の「学校だより」で実業家・松下幸之助さんの言葉を紹介させていただきました。だからというわけではありませんが、今年度、学校自己評価システムシートの「目指す学校像」を見直しました。新たな「目指す学校像」は「教職員の協働のもと、障害の多様性を尊重しながら幼児児童生徒のたくましく生きる力を育む学校」です。大宮ろう学園がこうあってほしい、そんな思いを本校職員一人一人に上げてもらい、集約したものです。昨年度までの本校の「目指す学校像」が7年継続しており、時代に合わせてこちらもブラッシュアップしてよいのではと考えております。以前のものがよくないということではなく、より今の本校、今の子供たちに合ったものをと考えたものです。そこで改めて、以前も使われていた「たくましく」という言葉、これは何のことを表しているのだろう?と思われるかもしれません。本校の職員が考える子供たちに求める「たくましく(たくましさ)」とは、「自己肯定感」「自立心と主体性」「コミュニケーション力」「社会適応力」といったことが上げられ、それを育てていくことと理解しています。ご家庭の皆様、地域や関係の皆様には、そのような視点で本校の教育活動を見守っていただければ幸いです。

 今月、5月31日(土)は本校運動会が開催されます。暑さにも十分注意しながら練習、準備をしてまいります。今年もご家庭の方々からのたくさんの応援、どうぞよろしくお願いいたします。なお、幼稚部は例年と変わって体育館での開催となります。雨天でも実施となりますのでご注意ください。